☀️犬猫の熱中症シリーズ【第2回】
人の熱中症を知り 周り人や犬猫の熱中症に気づく!
「まだ大丈夫」は危険です。犬や猫は「頭が痛い」と言えません。
毎日暑い日が続いていますね。
前回は、「なぜ私がこの熱中症シリーズを作ったのか」をお話ししました。
今回は、熱中症がどのように進行するのかについてお伝えします。
人の熱中症は3つの段階に分けられます。
人では一般的に、
Ⅰ度(軽症)
・めまい
・頭痛
・吐き気
Ⅱ度(中等症)
・強いだるさ
・嘔吐
・水分が飲めない
Ⅲ度(重症・熱射病)
・意識障害
・けいれん
・ショック状態
と分類されています。
人なら、
「頭が痛い。」
「気分が悪い。」
「吐きそう。」
と周囲に伝えることができます。
でも、犬や猫は話すことができません。
犬や猫は、
「少し頭が痛い。」
「気分が悪い。」
とは言えません。
つまり、飼い主さんが熱中症の初期症状に気付くことは、とても難しいのです。
私たち獣医師のところへ運ばれて来た時には、すでに重症の熱射病になっていることも少なくありません。
だからこそ、
「少し様子を見よう。」
ではなく、
「何かおかしい。」
そう感じた時点で動物病院へ連絡してください。
熱射病は全身の病気です。
熱射病になると、高熱だけでは終わりません。
全身の臓器に大きなダメージを与えます。
例えば…
・脳の障害
・心臓への負担
・筋肉が壊れる(横紋筋融解)
・腎臓の障害
・肝臓の障害
・低血糖によるけいれん
・嘔吐や下痢
・血液が固まりにくくなる(DIC)
皮膚に紫色の点状出血が現れることもあります。
つまり、熱射病は命に関わる緊急事態なのです。
お家で様子を見ないでください。
熱中症が疑われる時は、
まず身体を冷やしながら、
すぐに動物病院へ向かってください。
そして、できれば来院前に電話で連絡をしてください。
病院側も受け入れの準備ができます。
「もう少し様子を見よう。」
その時間が、命に関わることがあります。
今日のポイント
🐶 犬や猫は初期症状を言葉で伝えられません。
🐱 気付いた時には重症化していることがあります。
🚑 「様子を見る」ではなく、「すぐ受診」が命を守ります。
🎥 YouTubeはこちら
犬猫の熱中症シリーズ 第2回
次回予告
【第3回】犬はどうやって体温を下げているの?
「犬は汗をかかない」と聞いたことはありませんか?
では、暑い日はどのように体温を下げているのでしょう。
その仕組みを知ることで、熱中症の予防法も理解しやすくなります。
次回もぜひご覧ください。
今回も、もし記事がお役に立ちましたら、ご家族や犬猫と暮らしているお友達にもご紹介いただけるとうれしいです。
「知っていること」が、大切な命を守る力になります。
